「やめてよ!」祖父が孫に食べさせようとしたモノとは

森さんは普段から、なるべく子どもに健康に育ってほしいと考えており、健康についての情報を育児に積極的に取り入れている。虫歯の原因菌のひとつであるミュータンス菌が、大人の唾液を通して子どもにうつる可能性を考え、娘とはスプーンなどの食器を共有しないようにしていた。

また、早いうちから甘い味に慣れさせたくないという考えもあり、家庭では甘いお菓子をほとんど与えていなかったという。

ところが実家へ帰った際、森さんの父親が、自分が食べていたアイスクリームを同じスプーンのまま娘に与えてしまった。

「甘いものを食べさせることと、食器の共有、こちらが禁止していることの両方を一度にやられたので、ものすごくびっくりしました。思わず少し強い口調で『それダメだよ、やめてよ!』と言いました」

すると、父親はひどく落ち込んでしまった。それを見た森さんも、なんとも言えない気持ちになったという。

「もちろん親には悪気なんて全然なく、孫が欲しがったから食べさせてあげたい、という愛情からくる行為なんですよね。でも、こっちは娘のためにずっと気をつけてきたので、腹が立つ気持ちもある。すごく微妙な空気になりました」

子どもに与えるおもちゃも注意が必要(画像はイメージです/Shutterstock)
子どもに与えるおもちゃも注意が必要(画像はイメージです/Shutterstock)

また、妻の両親から、娘の2歳の誕生日に、小さなパーツのある対象年齢3歳以上のおもちゃを贈られたこともあった。

「誤飲のリスクがあるので、対象年齢に達しなければ、そのおもちゃを与えるべきではないのですが、プレゼントとしてもらった手前、『まだ早いからいらない』とも言えないし、娘もおもちゃを見たら遊びたがります。なので少しだけ遊ばせて写真を撮って送って、そのあとは見えないところに隠しました」

一方、世代間のギャップは、祖父母が「今の育児を知らない」からだけ起こるわけではない。

むしろ、昔の育児法を知っているからこそ、「こうしたほうがいい」とアドバイスしてしまうケースもある。

30代の母親・サヤさんは、両親から普段ほとんど育児に口を出されないものの、なぜかひとつだけ、何度も勧められたものがあるという。