「外部の会計士の監査を毎年行なっていましたが…」
「赤い羽根共同募金の信頼を根底から揺るがした。今後の活動にも地域も含めて大きな影響を及ぼすという風に考えてます」
15日、札幌市での記者会見で北海道共同募金会の瀬尾英生会長は問題の深刻さを隠そうとしなかった。
地域の福祉活動を続けるためにも、赤い羽根共同募金の存在は「特に人口減少する北海道においては非常に大事」と言及。財政力が弱い自治体が多い北海道において、地域の福祉に打撃を与えかねない不祥事に対して謝罪を繰り返した。
2月17日、札幌国税局が同会の男性事務局長A氏(58)に対し、所得税違反容疑で同会事務所に査察に入ったことで事態が動き始めた。
これを機に募金会は預金口座の残高が少ないことに気づき、調査を依頼された弁護士が、2020年以降A氏が会から自分が管理する口座に送金する手口などで金を持ち出していたことを確認した。
「外部の会計士の監査を毎年行なっていましたが不正は判明しませんでした。
原因として、事務局長が年度末に取引業者から一時的に金銭を借り入れて(流用分を穴埋めし)、決算を越えた後に(また金を引き出して取引業者に)返済する処理がなされていたことや、理事会の承認のない議事録を作成して金融機関から相当額の借り入れを行なっていたことが確認できています。
これらの行為で不足金を意識的に補っていたと考えられます」(調査した後藤雄則弁護士)
こうして隠してきた横領容疑。それが今回明るみに出たのは、A氏が多額の裏金収入を得ているとの情報をつかんだ国税が強制捜査に入り、A氏が過去に繰り返してきた「年度末の隠蔽工作」ができなくなったためとみられている。













