そもそも、2017年2月に写真週刊誌に違法カジノ店で違法賭博を行ったと報じられたのをきっかけに凋落の一途を辿った清水良太郎。同年10月には覚せい剤取締法違反(使用)で逮捕され、懲役1年6ヵ月、執行猶予3年の判決を受けた。さらに2021年4月には妻に軽傷を負わせたとして傷害容疑で逮捕。度重なるスキャンダルで表舞台から姿を消しながら、あがきにあがいてきた。
そんな清水に集英社オンラインは2023年5月にインタビューを実施。逮捕から父、清水アキラとの葛藤まで赤裸々に語ったその内容を振り返る。
謹慎中に覚せい剤
清水良太郎といえばものまねタレント清水アキラの三男で、自身もものまねタレントや俳優として活躍していた。
中1の頃から俳優としてプロダクションに所属した清水だが、ものまねタレントとして本格的に活動しだしたのは高3の頃。フジテレビ『ものまね王座決定戦』に出演したことを皮きりに、めきめきと頭角をあらわしていった。
「あの頃、ものまねの営業でとにかくお金が稼げていました。多い時は月に1,000万円近く。そんな時期が2年ほど続きましたね。ものまねを始めてからの時間は浅かったのですが、突然稼げるようになったという感覚でした。
それもあって六本木でバーを経営したり、毎晩飲み歩いて、カジノだけでなく競艇とか色んな賭博をしたりと刺激を求めていました。金銭感覚も狂っていたし、調子に乗ってたんですよね」
やがて2017年の違法カジノ店での賭博報道があり、4ヵ月の謹慎処分を経てワンマンライブで復帰を果たす。
父親の清水アキラから「やったことはしようがないが、次はないぞ」と釘を刺されていたが、清水はこの時点ですでに〝次〟の罪を犯していた。
「謹慎中に覚せい剤に手を出していたんです。僕自身、中学時代からやんちゃというか悪ガキだったので、悪い人達とも繋がりがあって。アホだから流されてしまったんですよね。
最初は『こんなんハマんないわ』って思っていたのですが、気付いた時には手遅れでした。無くなると欲しくなるし、段々と覚せい剤中心の生活に変わっていきました。何かをするにしても、じゃあまず覚せい剤を入れようって。
『こんなのやっちゃダメだ』って自分でわかっているつもりでしたが、周りにも嘘を重ねてしまうし。嫁にだけは気付かれないようにと思いながらも、家で隠れてやっていましたね」