高市総理が否定した「松井氏との接点」

「認めていません」

高市総理がややムキになって、そう語ったのは、6月5日の参院予算委員会のことだった。

共産党の山添拓参院議員から、筆者が「週刊現代」で執筆した記事について「つまり(高市総理の)秘書と松井氏の接点があることはお認めなんですね?」と尋ねられた時のことだった。

高市総理は今年5月以降の国会で、松井氏が「週刊文春」で告発した中傷動画問題について、たびたび尋ねられてきた。

山添拓氏(写真/本人SNSより)
山添拓氏(写真/本人SNSより)
すべての画像を見る

4月末の「文春オンライン」は、今年行なわれた衆議院議員総選挙期間中に、高市陣営が、野党の候補者を中傷する動画を作成してSNSに投稿していたと報道。

この根拠となっていたのが、文春が「選対スタッフ」と記述していた、松井氏による証言と資料だった。

5月中旬には、松井氏がYouTube番組「NoBorder News」に出演し、動画作戦にあたって、具体的な指示はなかったものの、高市総理の公設第一秘書の木下剛志氏(高市事務所所長)とやりとりを重ねていたと証言した。

「松井氏の狙いは、中傷動画作戦への協力で、高市事務所の信頼を得て、サナエトークン事業を実施することだったとみられます。

しかし、サナエトークンを巡り、資金決済法上の問題が指摘され、騒動化すると、高市事務所の“告発”を始めました。

サナエトークンを巡っては、金融庁が調査を続けています。松井氏の一連の告発は、それを牽制しているようにも見えます」(松井氏の知人)

「SANAE TOKEN」(プロジェクトHPより)
「SANAE TOKEN」(プロジェクトHPより)

週刊文春は、他候補の中傷について、松井氏が木下氏と交わしたメッセージアプリ「シグナル」などの記録も報じてきている。昨年12月17日の木下氏と松井氏のオンライン会議システム「ZOOM」による面会音声も公開した。

内容は動画作戦と直に関わるものではなかったが、少なくとも高市総理と木下氏に「面識」はあるということを示したかったのだろう。

高市早苗首相(写真/本人SNSより)
高市早苗首相(写真/本人SNSより)

これに対して、高市総理は国会で、「他候補のネガティブな情報の発信や動画作成は一切行なっていない」などと説明してきた。

さらに「私自身も地元の秘書も面識のない方だ」と主張してきた。そして、ここにきて飛び出したのが「接点を認めてない」という答弁だった。

ところが――。