OGが心配する「桜蔭マニア」と中学受験
桜蔭側がこれほどまでにマンション建て替えに反対する理由は主に2つ。現在は校舎から20メートル以上離れているマンションが、高さが2倍以上になり、さらに校舎から11メートルほどの距離に近づくことで、日当たりが悪くなること。
さらに、マンションが近づき戸数も増えることで、校舎内へののぞき見の危険性が高まることだ。
実際に、桜蔭の生徒をねらった不審者は後を絶たないそうだ。
「在校中は運動会や文化祭での盗撮、外部の犯行とみられる制服の大量盗難も起こっていました。生徒たちは自分たちについて『制服がジャンパースカートでダサいし、同年代の男子に相手にされない』と嘆いていたのですが、一部には『最難関女子校のJCやJKに萌える』という『桜蔭マニア』のような存在がいるという噂がありましたね……」(OG)
当の生徒たちは周囲からの目に無頓着な側面もあったようだ。
別のOGは「男子がいないということもあって、良くも悪くものびのびしていて、周囲から向けられる目線を気にしていない生徒が多かったです。体育や部活の前後は教室で着替えるのですが、男性教員が廊下を通る可能性があっても、教室のドアを開けっぱなし、なんていうこともありました」と、いささか無防備すぎる姿も明かすが、こうした校風も、教員がのぞき見をより心配する理由かもしれない。
数年にわたって続いている今回の騒動。OGの中では、昨今の中学受験事情の変化も相まって、桜蔭の今後にじわじわと影響を与えるのではとの心配も広がっている。
桜蔭は長年にわたって首都圏で中学受験の女子トップ層を集めてきたが、近年は共学・グローバル志向の高まりもあり、桜蔭に合格しても渋谷教育学園幕張(渋幕)や渋谷教育学園渋谷(渋渋)といった共学トップ校に進学する受験生が増加。各塾が出している偏差値ランキングでは、渋幕や渋渋の後塵を拝していることもある。
そこにタワマン建設による教育環境の悪化が加わると、さらに桜蔭の人気が落ちてしまうのでは、との懸念も出ている。
「渋幕は敷地が広く、十分な大きさのグラウンドもあって開放感があります。のびのびと学校生活を送りたいトップ層の女子は、日の当たらない桜蔭より、ますます渋幕を選ぶようになるのでは……」(OG)













