必殺技スタイリング
大久保 最近、ミュージシャンの人とご一緒したりは?
伊賀 最近は少ないかもしれないです。
大久保 椎名林檎さんとか担当してたよね。
伊賀 林檎ちゃんはそれこそ、大久保さんのアシスタントだった兼田サカエさん(同書185頁~)繋がりですよ。
大久保 えっ!
伊賀 兼田さんのところで修業してた北澤“momo”寿志さんが、所属事務所の先輩なんです。初期の林檎ちゃんをmomoさんがやっていて、その次に僕がやらせてもらうことになって……でも、矢沢永吉さんのハットとか高中正義さんの赤いスーツとか、大久保さんが繰り出す「必殺技スタイリング」みたいなのは、あんまりないかも。
大久保 その人のアイコンみたいなものを提案できるのは楽しいけど、ひとりのスタイリストが同じミュージシャンの人を長くやり過ぎるのは微妙かもしれないね。
伊賀 わかります。僕も、ミュージシャンの方とはアルバム3枚でひと区切り、みたいな気持ちは持っていて。3枚って、だいたい6年ぐらい。その間に、300ポーズ前後はスタイリングするじゃないですか。いつもお互い新しくいたいですよね。
大久保 手癖が見えてきちゃうところ、あるもんな。
伊賀 自分らの立場からは「飽きちゃう」なんて、口が裂けても言えませんけど。この本はかなりイケイケで書かれていて、スタイリストってこうだよな、とゴッドファーザーのことを改めて尊敬し直しました‼
大久保 俺が悪口書いてるみたいじゃん。
伊賀 だはは。んなことないです! 本音過ぎるだけで(笑)。
前編はこちらから
取材・文/山田傘 撮影/高木陽春














