災害時対応ににじむ政治家の資質
こうした中、焼き魚定食とは対照的な“高級会食”も注目されている。
「週刊文春」電子版は、4月20日に最大震度5強を観測した三陸沖地震の直後、小泉進次郎防衛相が港区の高級焼き肉店で「高級カルビ」を堪能していたと報道した。
「政府として災害対応に動いている中、自衛隊などを所管する防衛省のトップとして、あまりに危機感のない対応だと問題視する報道でした」(前出・全国紙政治部記者)
実はこの日、小泉氏とは異なり、会食を予定していたものの、中止した2人の大物政治家たちがいた。
「林芳正総務相と、武田良太元総務相です。2人は都内のイタリアンレストランで会食を予定していましたが、三陸沖地震を受けて、中止したのです」(自民党関係者)
政策通として知られる林氏は、自民党総裁選にも出た、旧宏池会(旧岸田派)の重鎮だ。
一方の武田氏は、旧志帥派(旧二階派)の実力者として知られた。4月には、事実上の“武田グループ”となる政策集団「総合安全保障研究会」も立ち上げた。
「党内での立ち位置が異なる2人ですが、陽気な性格が共通しており、実は仲がいいのです」(同前)
会食の中止をいち早く提案したのは、武田氏だったという。
「総務省は外局に、消防庁を抱えており、災害対応に関係します。武田氏は林氏と同じく、総務大臣経験者ですから、林氏の立場がよくわかる。
また、第二次安倍政権で、防災担当の内閣府特命相として、千葉県を直撃した台風15号の対応などを担った経験もあり、初動の重要性を実感していた。
そのため、武田氏から会食の中止を林氏に提言したといいます」(同前)
政治家にとって、会食は切っても切れないコミュニケーションツールで、もはや仕事の一つともいえる。店選びやメニューには、人柄や価値観が出る。そして時には、その実施を巡り、危機管理能力が問われる局面もある。
取材・文/河野嘉誠 集英社オンライン編集部ニュース班














