後部座席に乗せた際に顔色が急に悪くなって…

異変が起きたのは、山道を登り切り、パトカーの後部座席に乗せた直後だった。

「担架から降ろし、警察官2人が両脇を抱えて後部座席に乗せた際に、顔色が急に悪くなっていました。呼びかけても反応がなく、明らかに意識レベルが低下していた」

署員はその場ですぐに119番通報を行い、救急車を要請した。救急車の車内に収容された段階で釈放の手続きを取り、手錠を外した。男性は病院へ緊急搬送されたが、同日午後3時28分に死亡が確認された。

男性の死を受け、兵庫県警は司法解剖を実施。川西署は、その結果を次のように述べた。

「司法解剖はすでに終わっており、結果として事件性はなく、内因性のものに起因する死亡という判断でした。外傷や外からの身体的圧迫など、外的要因によるものではないということです」

兵庫県警本部(写真/PhotoAC)
兵庫県警本部(写真/PhotoAC)
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警察側は、過度な制圧や身体への圧迫はなかったとの認識を強調している。

「特に制圧行為をしたわけではなく、担架で運搬し、触れたとしても両脇を抱えて車に乗せる程度であり、被疑者に対して圧をかけたり押しつけたりした事実はないと認識しています」

男性の持病や病歴についてはプライバシーの観点から公表されていない。川西署は「目撃者がいて事実関係も明確であり、適法に対応した」としている。同署は今後、さらに必要な捜査を進めた上で、容疑者死亡のまま暴行容疑で書類送検する見通しだ。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班