NYT「共和党内の分断とMAGA層の孤立」

第2期政権で最低の支持率を記録したという事実は、かつて大統領を支えてきた消極的な支持層すらも見切りをつけ始めた証拠である。

政策を強行すればするほど有権者は離れていく。ガソリンスタンドで高い支払いを済ませるたびに、国民の頭には大統領への怒りが蓄積していく。

大統領の言葉は少数の熱狂的な支持者にしか響いていない。国民全体の生活を苦しめる政策を続ければ、政権を維持することは著しく困難になる。

話題を冒頭に触れたMAGA層の問題に戻そう。MAGA層がイラン攻撃を熱烈に支持している事実はデータにも表れている。だが、MAGA層の思考は、もはや一般の共和党員の意見すら代表していない。

大手新聞のニューヨーク・タイムズは、「共和党内の分断とMAGA層の孤立」という見出しで共和党内部で起きている深刻な分断を指摘している。

「最近のCBS News世論調査では、MAGA共和党員の92%がイランに対する軍事行動を支持したのに対し、非MAGA共和党員はわずか70%だった。イラン戦争の観点から見ると、伝統的共和党員がタカ派で、MAGA共和党員が戦慄するはずだった。確かにMAGA寄りの著名論客の何人かは同様の見解を取っている。しかし世論調査のデータは全く違う結果を示している」(ニューヨーク・タイムズ、3月30日)

穏健な有権者が一斉に逃げ出している

熱狂的なMAGA層の92%が戦争を支持している一方で、MAGAを自認しない層の支持は低い水準にとどまっている。MAGA層は圧倒的に好戦的であり、共和党という枠組みの中でさえ浮いた存在になりつつある。

特定の過激な層の熱狂だけでは、広大な国をまとめることは不可能に近い。過激な支持層の意見ばかりを優遇した結果、穏健な有権者が一斉に逃げ出しているのが現在起きている現象の核心である。

最後に、共和党内部の崩壊を決定づける報道を紹介しよう。再びFox Newsの分析を参照する。味方であったはずの層が離れていく現象こそが、大統領にとって最大の致命傷となる。

「大統領の強固な支持基盤は、大統領と進行中の軍事行動に対して極めて強い支持を維持している。しかしながら、現在見られる支持率低下の大部分は、驚くべきことに共和党内部から生じている。具体的には、非MAGA共和党員と見なされる穏健な層からの支持離れが、全体の数字を大きく押し下げている要因となっている」(Fox News、4月1日)

トランプ大統領の支持率低下の大部分は、驚くべきことに共和党内部、具体的には、非MAGA共和党員と見なされる穏健な層からの支持離れが、全体の数字を大きく押し下げている要因となっている
トランプ大統領の支持率低下の大部分は、驚くべきことに共和党内部、具体的には、非MAGA共和党員と見なされる穏健な層からの支持離れが、全体の数字を大きく押し下げている要因となっている