スタバのアルバイトは、なぜ“特別視”されやすいのか

一方で、その仕事ぶりからスタバ店員に対して「意識高い系」という印象を持つ人もいる。

そうした目で見る人にとっては、「アルバイト卒業をそんな特別に報告する必要があるのか」と感じられてしまうようだ。ここに反応の分かれ目がある。

特に「卒業」という表現だ。学校やアイドル活動のように、一区切りを物語的に演出する言葉を、アルバイト退職に用いることに大げささを感じる人は一定数いる。

もちろん、長く続けた職場を離れることを「卒業」と表現する例は珍しくない。しかし、スタバのようにもともとイメージ価値の高い職場である故に、その言い方がより“自分を演出している”ように見えやすい。

祝福ムードで受け止める人がいる一方、「アルバイト卒業は大げさでは」と冷静に見る人もいる。

スターバックスのアルバイトが特別視されるのは、一般的な飲食バイトと少し違うイメージをまとっているからだ。店員は「パートナー」と呼ばれ、ただ注文を受けて商品を渡すだけでなく、会話や提案を通じて空間そのものをつくる存在として見られている。

テキパキ仕事をこなすイメージを持たれるスタバ店員 (写真/shutter stock)
テキパキ仕事をこなすイメージを持たれるスタバ店員 (写真/shutter stock)

実際、スタバ店員には「ドリンクの知識が豊富」「接客が丁寧」「常連との距離感がうまい」といった印象が根強い。さらに、清潔感のある店づくりやブランド全体の統一感もあって、働く側まで“洗練された人”として映りやすい。実際、都内のスタバでアルバイト歴のある百貨店勤務の30代女性はいう。

「学生時代にスタバで働いていたましたが、実際、就職活動でも肯定的に見られることはあっても否定的に見られたことはあまりありませんでした。もちろん業界にもよると思いますが、日本全国どこにでもあって、どの店舗もクオリティがある程度保たれているため、その働き方がイメージしやすいんだと思います」

このようにスタバ店員には、勤務経験そのものが一種のステータスのように語られることもある。スタバのアルバイトが持つこの特有の見られ方が、今回の投稿への反応を大きくした。