近況報告のはずが、なぜ賛否が起きたのか

女優でミス日本に選ばれたこともある安井南さんが3月21日にXに投稿した内容が注目を集めた最大の理由は、カフェ業界トップである「スターバックス」の店員ならではのブランド性の強さにある。スターバックスは、全国どこでも見かける身近なカフェでありながら、そこで働く人にはどこか“感じがいい”“おしゃれ”“接客レベルが高い”といった印象を持たれやすい。

実際、この報告に対して、「スタバのアルバイトの方が辞める時には『卒業!』とSNSに誇らしく投稿するのをよく目にする一方で、ドトールやエクセルシオール、タリーズのバイトは同じことをしません。なぜでしょうか?これがブランディング、そして会社へのロイヤリティです」といったことを指摘する投稿があった。

国内カフェ業界2位のドトール(写真/shutterstock)
国内カフェ業界2位のドトール(写真/shutterstock)
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「卒業しました」という報告も、普通の飲食店アルバイトの退職よりずっと大きく受け止められる。応援する側から見れば、長く続けた仕事を一区切りつけた前向きな報告に映る。

好意的な意見が多いのは、安井さんの発信に親近感があるからだ。華やかな活動をしている人が、実際には接客の現場でも働いていたという事実は、多くの人にとって意外性と好感につながる。芸能や発信活動だけでなく、「地に足のついた生活をしていた」と感じる人も少なくない。

しかも、スタバの仕事には“明るく仕事をテキパキこなす”というイメージがある。忙しい店内で接客し、商品知識も覚え、笑顔で対応する。その印象が強いため、「長く続けていて偉い」「両立していたのがすごい」といった評価が集まりやすい。

つまり、“スタバで働いていた”こと自体が、努力や誠実さの証明のように受け取られている面がある。