野菜中心の食事をしていれば安心、というわけでもない
「健康には野菜」が常識ですが、野菜さえ食べていればOKなのでしょうか? そんなわけではない、ということを説明していきます。野菜を摂る心がけはとても大事ですが、食事というのはそんなに単純な解決策を示せる領域ではありません。ここでも、野菜という「食材」を単独で考えることによる限界があります。
「野菜が健康に良い」という話を疑問に感じる方は、ほとんどいないでしょう。これは科学的にも確からしく、非常に多くの研究で「(平均的に)野菜は色んな面の健康に良いらしい」ことがわかっています。野菜と一口に言っても色んな種類がありますが、それぞれ色んな観点から健康に良さそうです。
実際、現代人には野菜が全然足りません。日本では1日350グラムの野菜を摂ることが推奨されていますが、日本人の平均摂取量は270グラム程度と報告されています。この点で、公的機関が野菜摂取を推奨し促すことは非常に理にかなっています。
ここで投げかけたい疑問は「野菜を食べていれば健康的にOK」と単純化できるかという話で、野菜を食べることに反対しているわけではありません。
一般的に野菜は、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどの摂取源で、健康に悪い添加物をあまり含まない食材です。これは栄養素の面から言っても健康に良いということになります。
しかし当然、たんぱく質や質の良い脂質を摂ることはあまりできません。ほとんど水分である野菜も多く、一般的に言って、野菜だけを摂取することで、1日に摂取するエネルギーを十分摂ることはできません。
すると生命維持のためには、当然「野菜以外に何か食べている」状況になっているわけです。野菜をしっかり食べていても、「野菜以外のエネルギー源」により、健康的な食生活が送れているかが決まってきます。「野菜」という食材だけに着目するのは少し視野が狭く、野菜を中心とした「食習慣」がどのようなものか、という観点が本質的に重要です。











