なぜAIを家事・育児に取り入れたのか

――家事や育児にAIを取り入れようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

宮崎真理(以下同) 私がChatGPTに出会ったのは今から約3年前のことです。最初は、家事を楽にするために使おうなんて全く思っていませんでした。当時のAIはまだ日本語すらカタコトで、「変な日本語!(笑)」とツッコミを入れながら、遊び感覚で使う程度でした。

転機になったのは、当時勉強していたプログラミングとAIを組み合わせたときでした。例えば「子どもの習い事のメールを、夫のLINEに自動で転送する」という仕組みを、AIに相談しながら作ってみたんです。

AIに聞くと自分一人では書けないような複雑なコードも書けるようになって。「もしかして、家庭内のめんどくさい作業も自動化できるんじゃない?」と思いました。そこからどんどん、いろんな場面でAIを使うようになっていった感じですね。

――日常にAIを取り入れたことで、宮崎さんの生活はどのように変わりましたか。

「自分一人で抱え込まなくていい」と思えるようになったことです。今までも、一人で抱えきれないときは夫や家族に頼ることはありましたが、AIがあることで、もっと手軽に、24時間いつでも、ちょっとした思いや悩みを外に出せるようになりました。私にとっては大きな変化だったと思います。

――AIを使う頻度は、使い始めから今に至るまでで変わりましたか。

最初は、日常生活の中で読みたい英文を日本語に訳してもらうくらいしか使っていませんでした。でも今は、スマホのアプリの中でもChatGPTの使用頻度が一番高い。それぐらい使い倒してます。

――AIに関する書籍は数多くありますが、「家事」や「育児」に焦点を当てた本を書こうと思った理由はなんだったのでしょうか。

AIに関する書籍って、技術の応用や仕事の効率化などを紹介するものがほとんどで、普通の人が日常生活の中でどう活用できるのかという実用例は、あまりありませんでした。

AIに関するアンケートを見たとき、「AIを使っていない」と答えた人の多くが、「使うメリットがない」「役に立つと思わない」と回答していたんです。仕事で使う機会がなければ、どこでどう使っていいのか分からない人が多いことを知り、生活者視点で、日常の中で使える活用例を書きたいなと思いました。

『AI×家事』の著者・宮崎真理さん(写真/同書籍から引用、以下同)
『AI×家事』の著者・宮崎真理さん(写真/同書籍から引用、以下同)