内田被告は3つの罪で起訴
小西受刑者の裁判員裁判によると、事件現場は旭川市内有数の景勝地として知られる石狩川の渓谷の神居古潭(カムイコタン)にかかる神居大橋。四季折々の景色が楽しめることから観光客に人気の橋だ。そんな場所でAさんは殺害されたと見られている。
また、内田被告の起訴状によると、内田被告は3つの罪で起訴されている。
【監禁罪】
小西受刑者、B(当時16歳)、C(当時16歳)と共謀して、2024年4月18日から翌19日未明にかけて、留萌市内から旭川市内までAさんを車に監禁して連れ回したとされる。
【不同意わいせつ致死罪】
小西受刑者と共謀して、旭川市・神居古潭の神居大橋付近でAさんを全裸にさせて動画を撮影しわいせつな行為をしたうえで、死亡させたとされる。
【殺人罪】
同じく小西受刑者と共謀して、殺意をもって、極度に畏怖していたAさんを橋の欄干に座らせて「落ちろ」「死ねや」と繰り返し脅して川に転落させ殺害したとされる。
残忍な犯行に駆り立てたきっかけ。それは、AさんがSNS上に転載した、たった一枚の写真だった。
その写真は、内田被告がラーメンのどんぶりから麺を箸で持ち上げた様子を捉えたもの。顔のほとんどが隠れていたその写真を、撮影者であるCがSNSに投稿した。Cとフォロー関係にあったAさんが「いい写真だ」と思い、自身のSNSに無断で転載。内田被告は当時、面識がなかったAさんが無断で転載したことに憤慨し犯行に及んだとされている。
小西受刑者の裁判の検察側冒頭陳述や判決などによると、犯行状況は次のとおりである。
<2024年4月18日>
21時ごろーー
Cは、内田被告にAさんが写真を無断で使用していると報告する。内田被告は、すぐさま電話をするよう要求するメッセージをAさんのSNSに送信。Aさんは、電話で内田被告に対し謝罪をしたが、示談金として50万円支払うよう内田被告に要求された。
また、内田被告はBを呼び出して旭川駅前で合流。その後、内田被告とAさんは電話で留萌市内の「道の駅 るもい」で集合することを約束する。内田被告はBを同乗させて、旭川市内から留萌市内に向けて車を出した。
23時30分ごろーー
留萌市内でAさんを発見すると、内田被告はAさんを車に同乗させた。旭川市内に戻るように車を走らせ、車中では内田被告がAさんに暴行を振るうなどしていた。
検察側は、このころから監禁の罪が始まったと指摘する。
<翌19日>
1時21分ーー
問題の写真を撮影したCが合流。旭川市内の駐車場で内田被告は、Aさんを土下座させて謝罪動画を撮影。そのとき、内田被告はAさんの顔面を殴打した。
2時33分ーー
小西受刑者が合流。その際、内田被告からの指示で、Aさんに口止めを求める誓約書を作成して持参した。車中で内田被告は、Aさんに示談金として50万円を月5万円ずつ分割で払うように要求している。
3時06分ーー
Bを自宅まで送り届けた後、内田被告らを乗せた車が市内のコンビニに着く。このコンビニ内でAさんが店員に対して助けを求めるも内田被告に遮られ、その後コンビニ駐車場にて小西受刑者から暴行を受けた。
内田被告は、途中立ち寄ったコンビニなど3店舗でAさんのスマホを操作し、タバコ等を約9万5000円分、電子決済で購入した。
3時29分ごろから同48分ごろーー
Cを知人宅まで送り届けた後、内田被告と小西受刑者の二人を乗せた車が神居古潭に到着。車内でAさんを全裸にさせたうえで、神居大橋まで移動すると、その場で土下座させて謝罪動画を撮影した。その後、Aさんを欄干に座らせると「落ちろ」「死ねや」などと脅して、川に転落させたとされている。
事件から約1か月が経った5月21日、神居古潭から下流約60キロの空知郡奈井江町内の石狩川で、Aさんの遺体が発見された。













