強い恐怖心を植え付けるために放火という手段を…
逮捕されたのは、港区赤坂2丁目の不動産会社員・内藤寛己容疑者(31)を筆頭に、沖本瑠介容疑者(30)、直井駿太容疑者(29)、山上龍太朗容疑者(28)、千布魁容疑者(28)、柴崎勇雅容疑者(26)の計6名。
内藤容疑者は、知人関係にあった他の5名に指示を出し、実行役、運転役、用具の準備などを分担させていたとみられる。調べに対し内藤容疑者は「間違いない」と容疑を認めており、一部の共犯者も関与を認める供述をしている。
犯行は昨年10月から11月にかけて2回行われた。
「まず1件目ですが、グループは昨年10月31日午前5時すぎ、品川区小山2丁目の木造平屋建て住宅の外壁にガソリンを散布して火をつけました。この家には当時65歳の男性が就寝中でしたが、男性が異変に気づいて自ら消火したため、建物の一部が焦げるにとどまりました。しかし、そのわずか20日後となる11月18日の未明に、グループは2件目の犯行に及んでいます。
今度は、同じ男性宅に隣接する2階建てアパートの1階室内に侵入し、再びガソリンを撒いて放火しました。この火災でアパートの室内数カ所が燃える被害が出たのですが、実はこのアパート、すでに内藤容疑者らが立ち退きを完了させており、中は無人だったのです」(社会部記者)
内藤容疑者は、ターゲットとなった一帯の土地取得を担当する「地上げ」の責任者であった。1件目はターゲットの住宅そのものを、2件目はその隣接建物を狙った点に、犯行の特異性があるという。
「内藤容疑者は、立ち退き交渉が思うように進まない中で、男性に対して強い恐怖心を植え付けるために放火という手段を選んだようです。特に捜査当局が注目しているのが、内藤容疑者が勤める不動産会社で管理し、自ら鍵も持っていた隣のアパートに火をつけたという点です。
これは単なる放火という以上に、隣接する男性宅に向けて『次に立ち退くのはあなたの番です』と突きつける、強烈なメッセージを込めた嫌がらせだったと分析されています」(同前)













