大阪で常勝を誇った維新の強さに衆院選で陰りが…
選挙の結果、知事選は吉村氏が得票総数の約83%にあたる302万4106票、大阪市長選は横山氏が同約67%の83万257票でそれぞれ当選した。投票率は知事選で56.43%と2023年の前回を9.45ポイント上回った。吉村氏以外に有力候補はいなかったが衆院選と同時に実施されたことが影響したとみられる。
「府知事選では無効票が41万6783票と全体の10.29%あり、ダブル選に抗議するため白票を入れるなどした人がいた可能性があります。いっぽう、NHKが行なった出口調査では投票した人の都構想に関する賛否は賛成がわずかに上回っています。
過去2回の住民投票は単独で実施されましたが、次回住民投票を統一地方選での府知事、市長村長、府議、市町村議の各選挙と同時の“5重選挙”で行なえば維新の議員、首長の名とともに賛成票を多く入れてもらえると吉村氏サイドは期待しているようです」(大阪府議会関係者)
ただ大阪で常勝を誇った維新の強さに衆院選では陰りも見えた。
「大阪19区(貝塚市など)で維新の前職が連立相手の自民候補に小選挙区で負けたんです。維新が大阪の小選挙区を落とすのは2017年以来9年ぶりです。
総選挙公示より5日早く始まった知事選で吉村氏が演説して回ったため他陣営からは『衆院選の選挙活動をフライングでやってる』と非難する声が出ていました。それでもこんな結果になりました」(地元記者)
全国的にみても維新の獲得議席は36で、ここには自民党が勝ちすぎて比例代表の名簿に載せた候補者数が足りなくなって回ってくるなどした“おこぼれ復活”の議員も含まれる。前回2024年総選挙では38議席を獲得しており、勢力は後退している。
「吉村代表は10日、高市政権に閣僚を送り込むと表明しました。連立政権での協力を強め、副首都構想とリンクさせ都構想を何としてでも実現させる構えでしょう。
その足元の大阪では今回、吉村、横山両氏が街頭に立つと『嘘つき』『組織的国保逃れ』などと書いたプラカードを持つプロテスターが集結し、ヤジをガンガン浴びせました。選挙の現場は毎回大荒れです」(地元記者)
異様な選挙をはさんで進められる都構想の行方は果たして――。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













