元従業員が語った「恐怖のミスのPDF」

本来、ブラック企業に苦しむ人々を救うはずの会社で、何が起きていたのか。元従業員A氏は当時、社内の異様な空気をこう証言した。

「われわれ従業員は日々の仕事などを日報として提出するのですが、その日報に谷本社長や部長に就いている谷本社長の奥さんなどから定期的にコメントが書き込まれます。そのコメントが辛辣で、谷本社長は日報を書いた従業員に対し『○○くん居たの?』などというコメントを書き込んだりしていました」

精神的な圧迫は、個別のコメントにとどまらなかった。従業員のミスを可視化し、全員の前でさらし上げる行為が日常化していたという。

「また、従業員の名前を羅列しそれぞれミスの回数と内容を書き込んだ“ミスのPDF”がありグループチャットに送信されてきます。PDFはミスの回数をまとめたものでミスが多い人は赤字になって目立つようになっています。こんなにミスあるのヤバくない?という感じでさらされるので、みなそれに恐怖感を覚え萎縮していました。

PDFに関しては2週間に一度更新されていく感じでしたね。PDFとともに谷本社長が一言LINEを送ってくるのですがきつい言葉が多く、みんなLINEの涙マークでリアクションしていました」

恐怖のPDF(画像/Aさん提供)
恐怖のPDF(画像/Aさん提供)

社員同士を競わせるというよりは、社長の「気分」で詰められているように感じたとA氏は振り返った。

「わざわざみんなが見ている前で『ほんとどうしてくれるの?』とミスをした社員を問い詰めたり、『論破してみろよ』と詰問していることもありました。谷本社長はXに『結論ファーストで話さない人は仕事ができない』とか、読む人が読めばどの社員のことを言っているかわかる形で書き込んだりもしますから。だから『これ私のことかも』と、それを見て傷つく社員もいました」