がんを乗り越えても後に死ぬより怖いことが起こった(笑)

スキルス胃がんにより、13年ほど前に胃の3分の2を摘出した宮迫さん。術後は運よく吐き気や頭痛、倦怠感といった症状を引き起こす「ダンピング症候群」に悩まされることはなかったが、ここ数年、それに近い症状にみまわれているという。

加齢によるものなのか、原因はよくわからないが、いずれにしても「食はかなり細くなった」と宮迫さん。

「だからこそ、カプリチョーザのミネストローネは沁みるんです。普通、ミネストローネのスープって透き通ってるけど、ここのはしっかりオレンジ。濃厚なんだけど角がない丸い味だから飲みやすい。セロリが入ってたりと野菜もしっかり取れるのも僕にとってはうれしいです。

全スープの中で、ここのミネストローネが一番好き。これなら入院中でも食えたんちゃうかな」

「うまい、うまい」とミネストローネをすする宮迫さん。「アツアツすぎて最初、マグマかと思いました(笑)」
「うまい、うまい」とミネストローネをすする宮迫さん。「アツアツすぎて最初、マグマかと思いました(笑)」
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現在はテレビからYouTubeへと主戦場を変えている宮迫さん。移ろいやすい世界で精力的に動画を投稿して視聴者を楽しませているが、それも健康な体があってこそ。大病を経て、死生観に変化は訪れた?

「うーん、暴飲暴食してた頃に比べたら、もちろん多少は健康に気をつかうようになりましたけど、食べたいものは食べてるしお酒も飲んでるから、そこまで大きな変化はないかもしれない。

ただ、スキルス胃がんから復帰したときに、周りから『死を乗り越えたんだから、もう怖いものなんて何もないよ』みたいなことを言われたんですけど、のちに死ぬよりも怖いことがいっぱい起こった(笑)」

そう笑い飛ばしつつも、病気の怖さについてこう念を押す。

「僕もまったく自覚症状がなかったけど、検査があと半年遅れたらアウトやった。だから、これを読んでるみなさんも1年に1回は検査を受けてください。健康って当たり前じゃないんですよ」

ついでに、最後の晩餐に行きたいお店を聞いてみると……。

「もちろんカプチョ。あ、あと(餃子の)王将さんもかな。この2店にはどんだけお世話になったかわかりません」

取材・文/武松佑季
撮影/下城英悟