厚底で足が太くなる可能性も…
秋山院長は、厚底シューズを履いたときの“足指の使い方”についても指摘する。
「厚底はつま先が地面に着かないため、足指を使わなくても進むことができます。足指は、“第二の心臓”と言われるふくらはぎの深層筋とも大きな関わりのある部位です。厚底シューズを履いて足指を使わずに歩いていると、ふくらはぎの筋肉へのアプローチが低下し、足が弱りやすくなる懸念もあります。
足の筋トレを欠かさない駅伝選手なら問題ありませんが、足の筋肉量が少ないシニアが履くと足に負担を与えることになるでしょう」
厚底シューズを履いて足指を使わず歩くことにより、こんな弊害もあるという。
「女性の患者さんから『足が太くて悩んでいる』という相談を受けることがあります。上半身が細いのに足だけ太いと感じる場合、厚底シューズやヒールの高い靴を日常的に履いていることが原因の一つとして考えられます。足指を使わない歩行により、ふくらはぎの深層筋が鍛えられず、足がむくみやすくなってしまうのです。
その証拠に、裸足で生活する先住民族の人々の中に、上半身が細いのに足だけ太いという方を見たことがありません。綺麗で健康的な足を保つためには、足指でしっかり地面を踏みしめながら歩くことが大切です」
一方で、厚底シューズを履くことで防げる可能性のある足の疾患もあるという。
「歩くとかかと側に痛みが出る『足底腱膜炎』は、厚底シューズを履くことで予防になるという見解もあります。この疾患は、足底腱膜に過剰な負荷が繰り返しかかることにより発症します。そのため、ソールに厚みがある靴を履くことで、地面からの衝撃が吸収され、足底腱膜への負担が軽減されると考えられます。
ただし、厚底シューズを履き続けることにより外反母趾など別の疾患があらわれる場合もあるので、自分の足の状態は常にチェックし、異常があればすぐに病院へ行ってください」













