ファンが語る吉野家の違い
「味が違うのは気のせいだと言われたらそうかもしれませんが、オレンジの吉野家こそが昔ながらの、私が18歳のときに初めて食べて美味しすぎてびっくりした、牛丼しかメニューがなかった頃の吉野家の牛丼です。
今の黒い吉野家の牛丼は、色々なメニューの中のひとつという気がします。ただし、黒でも美味しい場合もあるし、オレンジでもそうでもない場合ももちろんありますよ。来店時間やタイミング、作る人の技量や店によっても違いますからね」
牛丼というシンプルな料理だからこそ、提供のされ方や店の空気、視覚的な情報が、「おいしさ」の感じ方を左右するのかもしれない。
味とは、レシピや食材だけで決まるものではない。出来上がってからどれくらいで口に運ぶか。誰が、どんなふうに作っているのかが見えるか。どんな場所で食べているかもまた、味に含まれる。牛丼をめぐる今回の声は、そんな当たり前のことを思い出させてくれた。
取材・文・撮影/集英社オンライン編集部













