「始発電車で買いに行きました」という母親が話すブームの要因は
“異変”が起きたのは12月初旬。子どもたちがサンタクロースに宛てて書いた手紙を回収したところ、そこには「ボンボンドロップシールがほしい」とあった。さらに、普段子どもにおもちゃを一切買い与えないという方針のAさん宅では、クリスマスプレゼントは“たくさん”お願いしていいことになっているという。
「そのときは近所のコンビニからはなくなっていたけど、『大手雑貨店にはあるだろう』とのんきに考えていました」
大手雑貨店に買いに行き、そこで“大争奪戦”になっていることを知ったというAさん。店頭で「在庫なし」という状況を知り、さらに店員から「入荷があった場合はすごい列ができます」という事実を伝えられ、方々に電話しながら事態の深刻さを痛感したという。
「SNSや友達の力も借りながら、それでも入手できるのは数枚程度。必死に調べたら、お店によっては整理券を配布してることを知ったんです。つまり並べば買えますよね。だったらもう行くしかないと」
始発電車で原宿・竹下通りのお店に向かい、「絶対に転売ヤーだろう」と思われる客に紛れて先着順に並んだ努力が実り、結果的に多くのシールを入手できたAさん。
晴れてクリスマスツリーにシールを飾り、それをTikTokに載せたところ大バズリした。寄せられたコメントには、「うちは偽物しか来なかった」「いっぱいって言ったけど1枚しか来なかった」など、子どもたちの悲痛な叫びがあふれたという。
「子どもの話を聞く限り、今回のクリスマス、小学生は結構な割合でサンタにシールを頼んでたみたいです。でもほとんどの子が持ってきてもらえなかった。『偽物だった』とか『数枚だった』とか」
なぜここまでブームが過熱しているのか。Aさんいわく、ボンボンドロップシールの「ブランド」としての価値が背景にあるのではないかという。
「数ある『ぷくっとしたシール』の中でも『ボンボンドロップシール』は“ブランド”なんです。ボンボンドロップが1番です。その下に『うるちゅるポップシール』というのがあって、もう一個が『プチドロップステッカー』。この三つがシールの“御三家”っぽいんですよ」
さらに、手ごろな価格帯もブームの要因のひとつではないかと話す。
「コレクションってだいたいお金がかかりますが、シールは500円。趣味で集めるにしてはかなりライトな価格で、子どもだってお小遣いで買えます。主婦も平成のシールブームを経験した世代なのでハマりやすい。売ってる場所も子連れで行けるようなところです」













