「年賀状じまい」する側、される側のマナーとは
「年賀状じまいを考える背景には『そろそろ負担を減らしたい』『無理をしたくない』という気持ちがあることが多いものです。年賀状じまいは、『今後は年賀状のやり取りを控えたい』という自分の選択を伝えるものであり、相手との関係を断つものではありません。相手が『拒まれた』と感じてしまわないよう、文面ではこれまでの感謝を添え、関係性を大切に考えている姿勢を示すことが重要です。
また、年賀状じまいは自分が年賀状を出さないという意思表示であって、相手の行動まで制限するものではありません。年賀状に対する価値観や習慣は人それぞれ異なるため、『今後は送らないでほしい』という気持ちがある場合でも、それを相手への要望として伝えるのではなく、あくまで『自分は年賀状でのご挨拶を控える』という位置づけで伝えることが大切です」
そして、年賀状じまいの連絡を受け取った側は、まず「知らせてくれたこと」自体を一つの配慮として受け止めることが重要だ。相手は迷った末に伝えていることも多く、そこにはそれぞれの事情や思いがある。
年賀状は義務ではなく、あくまで気持ちを伝える手段の一つ。年賀状じまいを「拒まれた」と受け取るのではなく、今後のやり取りについては、形式にとらわれすぎず、関係性を柔軟に捉える姿勢こそが、大人の対応と言えるだろう。
新年からSNSを騒がせた「年賀状じまい」をめぐる論争。思いやりのぶつかり合いだけに結論を出すのは難しいが、それぞれが相手のことを思っていれば、その気持ちはきっと伝わっているはずだ。
取材・文/集英社オンライン編集部













