「年賀状じまい」を宣言しても送ってくる人
このように、「年賀状じまい」を宣言した相手に年賀状を送る行為を、気遣いに欠けるものだと受け止める人も少なくない。一方で、送る側にも言い分があるようで、意見は真っ二つに割れている。
「送らない自由を尊重してくれてるので、送る自由も尊重してあげてよいのでは?」
「伯母が高齢になって『来年から年賀状は失礼します』とある年の年賀状に書いてあったけれど、私は毎年出しました。こちらは元気にやってますよ、と知らせる意味で」
「一々送りませんって言わなくてもいいのでは? 可愛がっていた姪からこれが来てショックでした。可愛がっても、離縁しますって言われたみたいで。私は叔母だから送りましたよ」
「仕事で出してますけど、『この相手は仕舞うって連絡きたっけ?』っていうわざわざの管理がまず面倒だったりします…」
送らない自由を選ぶ人と、送る自由を選ぶ人、どちらが正しいとは一概に言えない。ではこの場合、どう考えればよいのだろうか。マナー講師の金森たかこ氏に見解を聞いた。
「年賀状じまいを伝えたあとに年賀状が届くと、『どう受け止めたらいいのか』と戸惑ってしまうかもしれません。ただ、相手にとって年賀状は長年続けてきた習慣であり、『送りたい』という気持ちから送っている場合も少なくありません。ここで大切なのは、正しいかどうかで判断しないことです。
すでに年賀状じまいの意思は伝えているのですから、『お元気で何より』と気楽に受けとめ、返信をしない選択もマナー違反にはあたりません。気になる場合は、寒中見舞いやSNSで簡単に挨拶をするのも一つの方法です。どちらを選んでも失礼にならないと知ることで、心の負担は軽くなります。マナーは行動を縛るものではなく、気持ちよく人と付き合うためのものと考えるとよいでしょう」
また、年賀状じまいの挨拶を送る際のマナーと、受け取った側のマナーについても、次のように語る。













