「後輩には嫌われたくない」

そんな出来事からも感じたのが“年下の女の子とのコミュニケーションに気負ってしまう自分”です。

これまた勝手なんだけど、後輩や年下の女の子からは嫌われたくないというか。

好かれたいし、興味を持ってもらいたいし、なんなら、一目置いて欲しい。

後輩が私の目の前をサーッと通り過ぎて、他の芸人の輪の中で盛り上がられたりすると、普通に傷つきますからね。

「私に興味ないんだ。テレビでも下ネタしか言わないし、同じ芸人だと思ってくれていないからそうなるんだ」って。

急にネガティブになって、それが「なんだこいつ」という憎しみにどんどん変わっていったりして。

私が後輩と飲みにいかないのは「嫌われたくない」っていう思いもあるんだろうな。

嫌われないためには、距離を縮めないのが一番の策だから。

また、こっちから誘うと、後輩に無理させてしまう可能性もあるじゃない。

その日はあいてないのに、行きたくないのに、「行きます」と言わせてしまったりね。

そうなるのが嫌だから、誘わない。

色々とコンプライアンスが厳しくなっている現代、私だけでなく、同じことを思っている先輩はきっと多いんじゃないかな。

だからこそ、食事や飲みに行きたいと思っているなら、後輩から誘ったほうがいいよね。

先輩からの誘いを待つんじゃなくてね。

昨今なにかと難しい先輩・後輩のサシ飲み問題
昨今なにかと難しい先輩・後輩のサシ飲み問題

あと、ここで年下女子達に言っておきたいのが「私と飲んだところでそんなに楽しくない」ということです。

たまに、若い子の雑誌のインタビューとかで「大久保さんと飲みに行きたいという読者がたくさんいます」なんて言ってもらうことがあるんだけど。

きっと「ポッドキャストの『大久保佳代子とらぶぶらLOVE』みたいに、悩み相談に乗ってくれそう」みたいなことを思っているんだろうね。

でも、あれはポッドキャストいう媒体があって、仕事としてお金をもらって、再生回数が増えれば番組が続くから、頑張れるわけで。

こちらとしては「それをマンツーマンで本気でやらせようと思っているのか?」と、「プライベートでそんなことはしないぞ」と言いたくなるよね。

もっと言えば、仕事だからこそ、不毛な恋のお悩みに対しても「エンタメになったらいいな」の気持ちで答えていますけど。

これが可愛がっている後輩の悩みだったら「やめなよ、そんな気持ち悪い恋愛‼︎」って、本気で怒るか、本気で嫌悪感を示しますからね。

エンタメ要素は皆無で、バサっと切り捨てる勢いで。

世の年下女子から「大久保さんと飲みたい♡」と思ってもらえるのは嬉しい、けれどやっぱり思ってしまう。

「じゃあ、あなたは私を楽しませることができるんですか?」と。

お金が発生しない以上、そこは対等ですからね‼︎ 

できないなら、お金を取りますからね‼︎

イラストレーター・中村桃子による連載挿絵
イラストレーター・中村桃子による連載挿絵
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聞き手・構成/石井美輪 題字・イラスト/中村桃子 撮影/露木聡子