「関係者は全員亡くなっているため裏付けに時間がかかっている」

二つの事件の接点である母親を知る近隣の住民は「3、4年前は金髪で派手なきれいなかたでした。『ジュリアナ東京』にいるような感じでした」と証言。最近は茶髪で、やや地味な印象になったという近所の人もいたが、美人という印象は同じように持っていた。

その母親が結婚する十数年以上前に両親とともに暮らしていた都内のアパートの関係者は当時のことを振り返った。

「あの一家はご両親と娘さん(今回死亡した母親)の3人家族で、ご主人はタクシーの運転手をされていました。奥さん(今回死亡した母親の母親)は外国の方で、時々ご主人が『妻は今、帰省してるんですよ』と話していたことを覚えています。

アパートの部屋には8年くらい住んでおられたんですけど、その途中にご主人がご病気で亡くなったんですね。その後も奥さんが2、3年住んでおられて、15年ほど前に引っ越していかれました。

家賃の滞納とかはなく、退去のときもきちんとされてました。どこへ引っ越されたのかはわかりません。

死亡した母親(写真/知人提供)
死亡した母親(写真/知人提供)

娘さんがいつまであの部屋に住んでいたのかはよく分からないんですけど、当時二十歳前後で、車の免許を取られて駐車場も一時借りておられました。

娘さんとは顔を合わせる機会はあまりなくて、時々ゴミ出しの時にあいさつをする程度でしたね。見た目は普通のお嬢さんで髪を染めてることもなく、お友達が遊びにきていた様子も特になかったですね。奥さんの方が身長が高くて体格も良かった印象です」(アパート関係者)

その女性が結婚して母親になり、3人の子と暮らした西東京市の自宅では、時折バーベキューが行なわれたりする平凡な家庭だった。

近所の30代の女性は、「あのお宅は近所との付き合いはあまりありませんでしたが、亡くなった子供たちは住民にあいさつを欠かさない人たちでした」と記憶を語る。

年の瀬に3人の子を失った父親は憔悴しきっているという。

「一部ネットでは心無い中傷や、憶測が書かれていますが、あきらかに的外れです。二つの事件は関連があるもの、関係者は全員亡くなっているため裏付けに時間がかかっている」(前出・社会部記者)

巻き込まれた3人の子を思い、地域は悲しみに包まれている。

現場に供えられた菓子やジュース(撮影/集英社オンライン))
現場に供えられた菓子やジュース(撮影/集英社オンライン))
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班