「自分は“答え合わせ”もできていない」と何度も繰り返し…

国分は日テレと対立する気持ちはないと強調しながら、自分は「答え合わせ」もできていないと何度も繰り返した。どういうことか。社会部記者がこれまでの経緯を説明する。

「10月23日に菰田弁護士が記者会見を開き、国分が日弁連に人権救済を申し立てたと明らかにしました。内容はまず、6月の事情聴取は別の口実で呼び出され誘導的な質問を受け、日テレからは国分のどの行為を降板理由のコンプラ違反と認定したのか説明を受けていない、と主張しています。その上で、こうした日テレの対応のため、自分としては被害者にも日テレにも謝罪できず、説明責任も果たせない状態になっている、と訴えています。

これに対し日テレは同日、代理人間の協議の最中にその内容や関係者の特定につながりかねない情報を一方的に公表したとの反論を公表しました。福田社長も同月27日の会見で、誘導的な質問をしたことはないなどと国分側の主張を否定しました」(社会部記者)

会見で、謝罪し頭を下げる国分太一(撮影/集英社オンライン)
会見で、謝罪し頭を下げる国分太一(撮影/集英社オンライン)

国分の会見に同席した菰田弁護士は、福田社長会見の翌日、今度は日テレに直接、①国分が日テレに出向き関係者に謝罪することに関する協議、②国分の番組降板理由の説明、③国分が対外的に説明する範囲についての協議の3点を求めたが、11月4日に拒否されたと説明。

このため「(国分が)引き続き身動きが取れない状況」に留め置かれることになったとし、「本日、メディアの力をお借りして、ご迷惑をおかけした関係者に謝罪の気持ちをお伝えし、ご自身の心境を述べるためこの場に臨んでいます」と説明した。