「完全にフワちゃんをなかったことにしてる」
2013年から10年以上続く人気シリーズ『有吉の夏休み』。2021年からは“夏休み”だけでなく、“冬休み”の放送もスタートし、現在は年に2回、特番としてオンエアされている。
内容はいたってシンプルで、有吉弘行が気心の知れた仲間たちと休みを過ごす様子に密着するバラエティー。今回は田中卓志(アンガールズ)、ビビる大木、深澤辰哉(Snow Man)、みちょぱ(池田美優)、吉村崇(平成ノブシコブシ)、そしてフワちゃんらとともにハワイで夏休みを過ごすことになった。
しかし放送前、フワちゃんがSNSに不適切な投稿をしたとして問題になり、出演シーンが急遽カットされることになった。
実際に放送された番組を見ると、ロケにフワちゃんが同行していたとはとても思えないほど、ものの見事に存在が消されていた。
一部ネット上では、ところどころ、違和感のある画角やシーンの繋ぎなどがあったという指摘もあったが、これは “フワちゃんを消している”と知っていたからこそ、感じとれたものでもあるだろう。
SNSを見ると、今回の放送には〈すごいな 完全にフワちゃんを無かったことにしてる〉〈ホンマにプロの編集力ってすごいなぁ それを可能にしたソフトを作った人達とか技術の向上に感心する〉〈編集の技術はすごい。画角がおかしいことが多々あったけどほとんど分からなかった。編集スタッフとディレクターがブチ切れながら作業している姿が目に浮かぶ〉〈フワちゃん感じさせなくてマジすごい! 画角は時々おかしいけど、こうも消せるもんなんだねびっくり〉〈フワちゃん…… 消しゴムマジックのスゴさを伝えるために 自らを犠牲にするなんて……〉など、編集者の努力をほめたたえる声があがっている。
ではいったい、この放送の裏ではどんな苦労があったのだろうか。数年前まで都内の映像制作会社に勤め、実際にこうした作業を経験したことのあるというSさんに話を聞いた。