今は本物の「体操のお兄さん」に!
沖縄に戻った屋良は1年で20kg増という激太り。体重は100kgを超えたと振り返る。
「沖縄は車社会だし、飲み会のシメにはステーキを食べる文化もありますしね。当時、ちょうど『ライザップ』が急拡大中で、みなさんに『パーソナルトレーナー』という言葉が馴染みが出てきた頃です。
僕は知人が紹介してくれたパーソナルトレーナーのもとでレッスンを受けたんですけど、みるみる身体が変わっていって。『面白い仕事だな』『副業として、タレント業の合間にできる』と思いました」
1年の修業を経て、2017年に独立。これまでに1000名以上をサポートし、年商は2000万円だという。
「パーソナルトレーナーはお笑いの仕事とあまり違わないというか、根本は同じだと思いますね。僕ら芸人はステージに立ち、笑ってくれて『元気が出た』と帰っていただけたらうれしいですし。パーソナルトレーナーは、より近くでお客さんの声が聞ける。
『身体が変わった』『楽しく運動できた、ありがとう』って。だから手法は違えど、相手を笑顔にするという目標は一緒。喜んでもらうやり方が違うだけで、本質は一緒だと思うんです」
さらに、今月『1級ラジオ体操指導士』に合格したと笑顔を見せる。
「2級はすでに持っていたんですけど、今回は1級。これで、全国どこでもラジオ体操の指導ができます。『この運動はこういう意図でやるんですよ』『腕はこう伸ばしたほうがいいですよ』など。ラジオ体操ってね、本気でやったら結構疲れるんですよ(笑)」
『情熱的な体操のお兄さん』として活躍したパッション屋良は、沖縄で本物の体操のお兄さんになっていた――。
後編では、パッション屋良が沖縄で新しく“取り組んでいること”について深掘りした。
取材・文/池谷百合子













