竹内さんの友人は「あまりにも遅かった」

この3人の“タレコミ”の中でも11月1日の岸口県議との接触は、立花容疑者が竹内さんを標的にする起点となった可能性がある。

この接触について岸口県議はことし2月に開いた釈明の会見で「民間人から声をかけられ会いに行った」と話した。出向いた理由を問われると「そこは説明がつかない」と説明を拒んだ。

立花孝志容疑者が自身のSNSで公開した、岸口実兵庫県議から提供された怪文書
立花孝志容疑者が自身のSNSで公開した、岸口実兵庫県議から提供された怪文書

「岸口県議がホテルで立花容疑者と会った席には、声をかけた民間人だとするX氏が同席しています。岸口県議はX氏の身元や怪文書の出所を隠す姿勢を続けていますが、このホテルでの会合は竹内さん攻撃の“原点”になった可能性があり、会話の内容や怪文書伝達の状況の解明が最重点課題になるはずです」(地元記者)

立花容疑者の逮捕容疑のひとつは昨年12月の発言だ。その時竹内さんはSNSとリアルの両方の誹謗中傷を受けて県議を辞職し、自宅から出られないほどの恐怖の中で苦しんでいた。

逮捕が必要なほど悪質な名誉棄損だとみなせるのなら、その時から捜査が動いていれば竹内さんの自死は避けられたのではないのか。この時、竹内さんは存命だったのだ。

9日、立花容疑者の逮捕の報に接した竹内さんの友人は「あまりにも遅かった」と口にした。

亡くなった竹内県議(撮影/集英社オンライン)
亡くなった竹内県議(撮影/集英社オンライン)
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班