「毎年、学園祭のあとはロータリーがゴミであふれます」
話題となった写真をXに投稿した「早稲田大学ロータリーの会」は、高田馬場駅前ロータリーのゴミ問題の解決に向けて活動を行なう大学公認サークルだ。
学園祭後の駅前ロータリーの“惨状”について、会の幹事長である三好さん(3年)は次のように説明する。
「3日は授業もありましたが、参加できるメンバー11人ほどで朝の8時半から2時間以上かけて清掃しました。ロータリーの外にもゴミがあふれていたので、ロータリーの中とあわせてゴミを拾い、一箇所に集めて集計した結果、空き缶が466本、ペットボトルが102本、空き瓶が34本ありました。
早稲田祭のあと、打ち上げの1次会が終わる頃から若者たちがロータリーに集まり、円陣を組んだりして盛り上がります。その騒ぎが終電後ぐらいまで続きますね。毎年、早稲田祭のあとはロータリーがゴミであふれます」
同会では授業期間中の平日、火曜朝8時半と金曜夜22時から、30分ほどかけてロータリーの清掃活動を行なっている。年に3回は高圧洗浄機も使用して地面を綺麗にするという。
三好さんは「拾うことそのものが目的というよりは、『捨てさせない空気づくり』を目指しています。街の利用者の方に私たちがゴミを拾っている姿を見ていただいて、少しでもポイ捨てに対する意識を変えることにつなげられたら」と話す。
会の発足は2020年にさかのぼる。
「初代の幹事長は、もともと“ポイ捨てする側”でした。東京から福岡まで22日間かけて徒歩で帰省した際に、山林に不法投棄されたゴミを見て『景観が綺麗なのは当たり前ではない』と気づき、自分にとって身近な場所である高田馬場駅前ロータリーで活動を始めようと2020年に当会が発足しました。当時のメンバーは2人で、日曜日を除く週6日、毎朝7時半から清掃をしていました。
ロータリーが日々綺麗に保たれているのは、新宿区から委託された業者の方が毎朝清掃しているからです。でも業者の方は当事者ではありません。より当事者性が高い自分たちの手でやらないと、尻ぬぐいをする人の存在が当たり前になってしまうんじゃないか。そう考えて、この活動を始めたと聞いています」













