「名人・両津!の巻」(ジャンプ・コミックス第43巻収録)
今回は、自分の美術の才能を部長に完全否定された両さんが、入魂の巨大仏像を彫り上げるお話をお届けする。
署長の意向によって、葛飾署の署員たちの作品を「東京芸術工芸絵画展」出展することになるが、両さんの才能を部長は頭ごなしに完全否定する。頭に来た両さんは、部長を見返すために寺に籠もり、巨大な仏像を彫りはじめ……。
大原部長は何かというと両さんの特技や趣味をバカにするが、ご存じの通り、両さんくらい多種多芸な人物は、そういない。特に、手先の器用さや立体把握能力などを活かした立体物の造形については、まさに「名人」の域に達していると言えるだろう。現に、本作中では子どもたちから「プラモ作りの天才」と崇められている。
「J-DOLL HOUSE」(ジャンプ・コミックス第127巻収録)では、超精巧なミニチュアハウスや映画撮影のためのお城のセットを制作し、「ボトルカスタムの巻」(ジャンプ・コミックス第161巻収録)では、酒瓶の中に帆船模型はもちろん、美少女フィギュアや巨大ロボまで拵えてみせた。
「建立!五重の塔の巻」(ジャンプ・コミックス第86巻収録)では、部長自身が両さんの工作技術をアテにして、町会から法隆寺五重塔の木製模型作りを安請け合いしているのだ。いざとなったら両さんに泣きつくことも多いのだから、軽々しくバカにするようなマネはしない方がよいと思うのだが、どうだろうか?
それでは次のページから、両さん入魂の巨大仏像の威容に驚き、楽しんでください!!



















