格差の温床? 学生ローン地獄のリアル
米国留学を決意したとき、私は大学4年生でした。両親を説得するため、そして自分の覚悟を示すためにも、いくつものアルバイトを掛け持ちしていました。イベント会場の深夜清掃、インターネット回線の契約、深夜の宅配便の仕分け作業は冷凍倉庫で行うこともありました。
高時給のアルバイトを見つけてはシフトに入り、最終的には300万円ほど貯金できました。もちろん、それでは留学費用すべては賄えません。両親から学費と生活費を借り、将来的に全額を返済することを約束しました。
本格的な返済は、社会人になってからスタートしました。すでに述べたように最初に働いたキャサリン・マランドリーノでの手取りはおよそ16万円。そのうち半分を親への返済用に貯金し、副業で得た収入もすべて返済に回しました。最終的には、約1100万円を完済しました。
留学中、一時的に父親の勤めている会社が不況のあおりを受けたこともありました。しかし、それでも応援し続けてくれた両親には、返済が終わった今でも、感謝してもしきれません。













