「2人がケンカしているような場面も見たことはありません」

鈴木容疑者と夫との間にトラブルがあるようには見えず、女児の出産にも気づかなかったという。住人女性はこう続けた。

「女性の方を最後に見かけたのは10月でしたね。事件については4日の朝、ウチの主人が仕事に出かける際に『警察がたくさん来ているけど大丈夫か?』と連絡してきて知りました。おふたりは1階にお住まいでしたが、これまで言い争う声が響いたこともないし、2人がケンカしているような場面も見たことはありません。

すべての間取りが一緒かはわかりませんが、1LDKで家賃は約16万円です。オシャレしていましたしお金に困っているような雰囲気には見えませんでした。車椅子に座っているせいか、女性が妊娠していたことにも気づかなかったし、赤ちゃんを見たことも一度もありませんでした。

事件後に友人から女性がTikTokやYouTubeなどで活動していることを教えられましたが、それまでは知りませんでした。普段の印象からは報道のような事件を起こすような方にはまったく見えませんでしたね」

現場となった世田谷区内の自宅(撮影/集英社オンライン)
現場となった世田谷区内の自宅(撮影/集英社オンライン)

同じ集合住宅に住む男性も、意外そうな表情を見せた。

「8月のことだったと思いますが、車椅子の女性がエントランスに入れなくなって困っていたので、お手伝いした事があります。普段は1人でもエントランスを出入りできるはずなんですが、その日は入り口のスロープ付近に車が停まっていて、段差のある入り口で車椅子の彼女が困っていたんですよ。

彼女は元気な明るい方という感じで、私にも『ありがとうございます』と快活にお礼を言ってくれました。それきり見かけたことはありませんでした。その時の印象でしかありませんが、報道されている事件を起こすような人には見えませんでしたよ」

仲の良かったはずの夫婦の間に何があったのか。授かったばかりの大切な娘を自ら手にかけた鈴木容疑者を追い詰めたのは何だったのか。捜査の進展に注目が集まる。

自宅前には花が供えられていた
自宅前には花が供えられていた
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班