中島市議は「個人でもらった認識」「受領書は自分は発行していない」

そこで田久保氏の失職が決まる前日の10月30日、中島市議をたずね、政治団体の届けがない後援会は党の資金を受け取れないのではないかと質問した。

中島氏は「認識が甘かった。自分では個人でもらったとの認識だった」と述べ、受け取ったのは個人で収支報告書の記載は事実と違うと認めた。しかし「(党からの支出を)個人宛にしてもらえばいいだけ」とも話し、支出先を修正すれば問題はないとも主張した。

さらに中島氏は後援会が発行した形の受領書について「自分は発行していない。向こうでやり取りさせて作ったんじゃないですかね。私は10万円いただいただけですから」と言い始めた。

中島市議は受領書は「見たことない」と回答
中島市議は受領書は「見たことない」と回答

だが「いただいた」先の党支部の責任者を務めていたのも中島氏だ。支部の資金管理はどうなっているのか。「お金は事務局の女性が管理しています。会計責任者として書かれていた別の市議は名前だけじゃないかな。私は金の流れは確認しません」(中島氏)

さらに「今回の選挙(10月の出直し市議選)も支部から10万円受け取っていますが、こういったもの(領収書)を私は何も見ていないんですよ」とも話し、実態が変わっていないことを隠そうともしない。

税金である政党交付金も含まれる党資金のあいまいな管理は許されないのでは、と指摘すると中島氏は「まあ、最終的にはですね。うーん…」とうなるのだった。