田久保氏の目がだんだんうるみ始め…
議場から市議が去った後、ひな壇に並ぶ市幹部職員と傍聴席に向かって深々と頭を下げ退場した田久保市長。市議会の中島弘道議長から「失職通知」を渡された後、記者団の前に姿を見せた。
どれだけ批判が強くなっても騒動の節目ごとにメディアの前に現れて強気な態度を見せた「囲み会見」に、最後まで応じた形だ。
そこで田久保氏は冒頭、不信任案可決へ受け止めを聞かれると、同日の議会で補正予算や人事案件が処理されたことを挙げて「無事解決できて、むしろそちらの方がホッとしております」と言い出した。
再度不信任案可決をどう思うのかと詰められるが、「議会の決定として粛々と受け止めさせていただきたいと思っております」と自分の思いは口にしない。
そして市民が最も知りたい、出直し市長選に出馬するかどうかについても「進退はご支援いただいてる皆さんとよく話し合いながら自身も向き合って決めていきたい」と返答。
不信任決議で指摘された「論点のすり替え」と先送りで乗り切るつもりなのかとの空気も漂い始めたが、メディアは同時に“異変”にも気づいた。田久保氏の目がだんだんうるみ始め、ついには涙がこぼれ落ちないように上を向いたりし始めたのだ。
そして、就任してからの5か月間を振り返り胸に去来する思いは何か、と問われた時、ついに声を詰まらせ「慣れない仕事の中でほんとに職員の…、ごめんなさい、職員の皆さんにはほんとに色々とサポートしていただいてありがとうございました。限られた時間だったんですけれども良いお仕事ができたと、そのように思っております」と言って涙があふれさせたのだ。













