中島議長は「退学だと思いますよ!」と怒り
いっぽうで会見のさなか、田久保市長は何度も「今後は立場が変わる」と口にした。「やり切ったという思いでいっぱいです」とも述べ、出直し長選に出ることをあきらめたかのようにも見える。
そこで集英社オンラインの記者は念のため「次の市長選にはもう出ない?」と確認してみた。
ところがこれには田久保市長は「進退については、例えば市長選に出るとか出ないとかを申し上げる時点ではないと考えています。(支持者の)皆さんと一緒に考えていきたい」と繰り返し、未定だと強調するのだ。
肝心の疑惑についても、「卒業証書」とされるものの公表や説明を求める声には「刑事告発を受けて捜査の対象になっており、公式の場で発言できないので(答えないことを)ご容赦いただきたいと」とこれまで通りのゼロ回答。疑惑解消に役立つ発信はなかったのが実態だ。
田久保市長の囲み取材が終わった後、次に記者に囲まれた中島弘道議長は、市長が仕事を「やり切った」と言ったと聞かされると「私たちから見れば、何も本当にやってない状況ですので、本当にこの4カ月 、満足のいく姿勢ではなかったと思っております」と憤った。
記者からは中島議長にも、田久保市長は市長職を除籍されたか中退したか、それとも卒業したか、との質問が出た。これに中島議長は「退学だと思いますよ!」と怒りを込めて言い放った。
退学も除籍も途中で辞めるという点では変わらないが、田久保氏は“再入学”を試みて選挙に出るのか。騒動は簡単には終わらない。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













