川口容疑者の父親は地元の名士
川口容疑者の父親は自治会役員として地域に頼られる存在だったようだ。
「お父さんは今年も区の組長として活動していました。初夏の頃に自治会費か何かを川口さんの宅へお届けしたんですが、その際には陽子さんが対応してくれたので『あ、家にいるんだ。働いていないのかな』ととっさに思いました。お婿さんと結婚したのは5〜6年前だったと記憶していますが、それ以前は病院の事務職で働いていたので、結婚か出産を機に仕事を辞めたのかなと。
そういえばお父さんもここ最近は見かけなくなっていたし、旦那さんと一緒にいる様子も見ないから、離婚したか別居でもしているのでは近所で噂になっていたところです」(同前)
また、近くに住む60代の男性はこう話した。
「お父さんはずっとこの地にいて、長らく市の職員や自治会の幹部を務めていたりしていました。市職員としては地域整備や農業などの第一次産業の振興が担当でしたね。娘さんが2人いて、奥さんはすでにお亡くなりになったと聞いています」
そんな地域の名士宅が突然、騒然となった。近くに住む30代の女性がこう振り返る。
「9月16日の昼過ぎでした。救急車や消防車がサイレンを鳴らして近づいてきたので外に出ると、川口さん宅にすでにパトカーや覆面の捜査車両が数台停まっていて、人がたくさん集まっていました。制服警官や私服刑事と思われる人もいて、居合わせた近所の人に『何があったの?』と聞くと『事件が起きたらしい』と言われました。
その後、刑事さんにも『川口さんの娘さんをご存じありませんか』と聞かれ、以降は川口さんのご家族の姿を一切見なくなったので、何か事件に巻き込まれたのかと近所の皆さんとずっと心配していたんです」
地域を支えてきた一家に何が起こったのか。捜査の行方が注目される。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班