「娘がいなくなった」と騒いでいた
川口容疑者は9月中旬、自宅の冷凍庫内に長女の晶子ちゃん(当時5歳)の遺体を遺棄した疑い。死後数日経過していたとみられる。遺体発見に至る経緯は複雑だった。県警担当記者が解説する。
「9月16日午前に、掛川市内で自動車事故があり、署員が現場に駆けつけたところ車の運転者だった川口容疑者が『娘がいなくなった』などと騒ぎ出した。このため行方不明者として捜索を開始、まもなく自宅の冷凍庫内で晶子ちゃんの遺体が見つかった。
冷凍庫は上開きタイプで子ども1人が入れる程度の大きさのようです。遺体に損傷はなかったが、司法解剖で他害性のある窒息死であることがわかっている」
現場はJR掛川駅の南約13キロの閑静な住宅地で、北側に茶畑が広がり、数キロ南には海岸線が広がっている。川口容疑者はここで生まれ育ち、数年前に結婚して晶ちゃんをもうけ、自らの父親を含めた4人家族で暮らしていたようだ。
「1〜2年前に家族3人で出かけている様子を目撃しました。娘さんがお父さんに肩車をしてもらっていて、仲むつまじい様子でした。最近はお子さんの姿を見かけませんでしたが、少し遠くの保育園か幼稚園かに通わせているらしいと聞いていたので、不審には思いませんでした。陽子さんはメガネをかけていて、身長は150センチ程度の少しぽっちゃりした方です」(近くに住む20代の女性)
「陽子さんのお父さんは市の職員としてずっと働き、引退後は児童向けのバレーボールクラブでコーチをしたり、祭りなど地域の行事にも積極的に参加していました。陽子さんにはお姉さんがいましたがすでに実家を出ていて、このお宅にはお父さんと陽子さん、お婿さんと娘さんの計4人で暮らしていたと聞いています。
陽子さんが小さい頃は、ただの大人しい子という印象で、あいさつは返してくれるのですが、会話には発展したことがありませんでした」(近隣の70代女性)