“自称・元ソフト部のエース” 「ブス」と暴言
マイカこと田野容疑者はAさんや周囲に「四国出身で高校卒業と同時に上京して、それから夜一本でやってきた」と話していた。また、「部活はソフトボール部で、小学校の時に全国大会にも出場した」と語っていた。
実際に田野容疑者の地元の新聞には同姓同名の人物が投手として、全日本小学生女子ソフトボール大会にエースとして出場した記事もある。
そんな“自称・元ソフト部のエース”の自宅は世田谷区にある月10万円の7階建てのアパートで、そこに一人暮らしをしながら、チワワのような小型犬を1匹飼育していた。近隣住民との交流はなく、ひっそりと暮らしていたようだ。
小型犬は池袋の店舗へ連れてきていたこともあったという。
「あの人は自分が可愛いとわかっているし、自分が成績1位だということもあり、周囲への当たりが強いんです。愛犬を連れてきたときも、『犬がいるからタバコやめて』と強く言われました。
こっちとしては『飲食店に動物を連れてくるなよ』という感じでしたけど、言えないですよね。成績もいいし、今回の被害者みたくこっちもいじめられる」
Aさんは被害女性とも面識があったが「店長やマイカさんが怖く、関わりたくなかった」と肩を落とす。
「事件の被害者はBちゃんっていう20代後半の女性で、社会人経験がなく、ガールズバーを渡り歩いてきたと聞いています。最初は家もあったようですが、携帯も止まりがちでネットカフェに住んでいたそうです。
その後、手持ちのお金もなくなり店のバックヤードに店泊(※店に住むこと)していた。店泊させていたのがマイカさんや店長の指示だったのは知りませんでした。Bちゃんは指名もとれず売上がないから給料も少ない、それでお金がなくなったんだと思います。
マイカさんはBちゃんに対して、何かあったらすぐ『ブス』などとよく怒鳴り、Bちゃんは泣きながら『ごめんなさい』と謝っていました。店長もマイカさんもお客の前でもBちゃんを怒鳴っていました。
しかもBちゃんはオープンラスト(開店から閉店までずっと)で働かされていて、客引きで外にも立たされていました。完全に主従関係があるように見えました。私が辞めてからイジメはさらにひどくなっていったようです」(Aさん)
田野容疑者は「ブス」「売上もないくせに」といった暴言を、ほかの従業員にも放っていた。Aさんは「田野容疑者は従業員を常に自分より下に見ていた」と明かす。
一方で、マネージャーとして店を守るために体を張っていた面もあったという。
「実は池袋のガルバって、縄張りが決まっているんです。どこからどこまでが路上でお客さんに声をかけていいかが決まっていて。そのルールを守らない近隣店舗には、マイカさんが何度も高圧的に注意し、店まで乗り込んでいたと聞いています」(Aさん)
田野容疑者は現在、調べに対して「売春のためにちゃんと立っているか店長と一緒に確認しに行ったこともある」と容疑を認めている。
容姿淡麗なナンバーワンは、逮捕されたいま何を思うのか…。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班