お笑い以外でも人を楽しませたい
──アメリカに移住されてから約2年経過しますが、現在の生活の状況について教えてください。
今ではありがたいことにアメリカでの仕事も戻ってきて、ラジオは1年以上続けていますし、イベントの司会もやらせていただいています。試作を重ねてつくった「TONOドレッシング」も発売できて、初回生産分は完売しました。今後もし全米のスーパーに並んだらと想像するとワクワクしますね。
──日本に戻りたいと考えることはありますか?
戻る気があるなら、そもそも移住は決断していません。アメリカに来て、もしうまくいかなくても「もう一回テレビに出してください」と言うつもりはなかったです。
失敗してもすっからかんになるだけやし、不安より挑戦のワクワクが勝ってるんですよね。1〜2年でそのワクワクが薄れるかと思ったら、今でもどこへ行っても新鮮です。今こうして日本に一時帰国してますが(※取材は8月に実施)、めちゃくちゃアメリカに帰りたいですもん(笑)。
──今後実現したいことはありますか?
僕のようにアメリカで挑戦する人をサポートする仕事がしてみたいですね。あとは人種のるつぼであるロサンゼルスでいろんな国の人が集まるフェスもやりたい。子どもが楽しめるイベントだといいですよね。
芸人時代はお客さんを笑わせるのが仕事で、笑顔を見ると最高に幸せでした。人は楽しいと笑うもの。やっぱり僕は、人が楽しんでいる姿を見るのが大好きなんです。
新しい人生を歩むために海外へ来たので、日本ではできなかったことにも挑戦したい。お笑い以外の形でも、人に楽しんでもらえる何かを実現させたいですね。
取材・文/福永太郎