病状を公表したLUNA SEA真矢
9月8日、真矢は自身のSNSで病状を公表した。
「僕から皆さまにご報告しなければならないことがあります。2020年に大腸がんのステージ4が発覚しました。ライブ、その後のツアー中ではありましたが7回の手術と抗がん剤治療、放射線療法を併用してライブを続行してきました。
2025年2月に東京ドームで開催した結成35周年ツアーのグランドファイナルまで走り抜いてきて、活動はひと段落したのですが、先日めまいで倒れ、立てなくなってしまいました」
次に予定されているLUNA SEAのライブは、11月8、9日に開催されるバンド主催フェス「LUNATIC FEST. 2025」。このステージでは、真矢の一番弟子であるSIAM SHADEの淳士がドラムを務める。
LUNA SEAのインディーズ時代、真矢のローディーを務め、真矢を師匠と敬愛している淳士。今回の人選は、ほかの可能性を探るまでもなく「完璧」と言っていい。真矢自身が「お前しかいないだろ」と直接声をかけたという。
ファンも二人の関係を熟知しているため、反対の声はほぼ皆無だ。しかし同時に、多くのファンの心には「メンバーの代わりなんていない」という思いが強く湧き上がっている。
「LUNA SEAほど、5人の個性がバラバラでありながらも拮抗しているバンドはありません。そんな5人がひとつのバンドとして作品を生み出し、演奏を続けていること自体が奇跡なんです。誰かが欠ければLUNA SEAは成立しません」
そう話すのは、YouTubeチャンネルで音楽トークを繰り広げる『名盤ラジオ』のメンバー3人だ。また、若者のLUNA SEAファンコミュニティ『SLAVE学園』の立ち上げメンバーであるTAKUYAさんはこう話す。
「メンバー全員が50代になった今も、5人そろって演奏している姿を見ると大きな希望をもらえます。『自分も50代になったらこんなふうに元気でいたい』と思わせてくれる存在です。LUNA SEAは自分にとって人生そのもので、どれだけほかの音楽に触れても、最後に帰ってくるのはここです」