14年ぶり10回目の東京ドームライブ
2000年の12月26、27日に東京ドームライブ『LUNA SEA THE FINAL ACT TOKYO DOME』を敢行し、“終幕”というかたちで一度はそのバンドの活動にピリオドを打ったLUNA SEA。
そして7年間の沈黙の後、2007年の12月24日に“一夜限りの復活ライブ” 『GOD BLESS YOU ~One Night Dejavu~』を東京ドームにて行なった。5万5000枚のチケットが5分でソールドアウトするなど、この日を待ち望んでいたファンは大勢いたが、あくまでこの復活は一夜限り。そのまますんなりと再結成とはならなかった。
そしてそこから3年後の2010年に、LUNA SEAはついに“REBOOT”というかたちで再始動。この年の12月23、24、25日に東京ドームで3日間連続のライブを行なった。
LUNA SEAはこれまで、9度の東京ドームライブを開催しており、そのどれもがバンドにとっての大きな節目的なライブであり、ファンの心にも深く刻まれている。今回は、再始動直後の公演から、約14年ぶりにLUNA SEAが東京ドームライブをやるとあって、ファンのボルテージはいまや最高潮だ。
終幕前からLUNA SEAを聴いていたドンピシャ世代は、いまは40~60代くらいになっている。しかし今、ライブ会場には、10代や20代と思われる若いファンも少なくない。
彼らはLUNA SEAが終幕した後に、親の影響やYouTubeなどでその存在を知ってLUNA SEAのファン、通称“SLAVE”になったという。そうした若い世代が集まり、“SLAVE学園”という組織も立ち上げている。
現在高校生で、SLAVE学園の立ち上げメンバーであるTAKUYAさんに、若い世代から見たLUNA SEAの魅力を聞いた。
「僕がLUNA SEAに夢中になる大きな理由は、35年経っても世代を超えてさまざまなミュージシャンに影響を与え続ける唯一無二の世界観です。彼らは初期と後期ではぜんぜん世界観が違いますが、それでも『LUNA SEAだな』と思わせてくれます。それは、まったく音楽性の異なる5人から生み出されているものだからだと思います」