「永遠」が不可能ではないような気がしてきた
聖子は今63歳。80歳まで17年。
「永遠」と呼ぶにはちょっと短すぎるけど、フツーに考えるとそこまでアイドルでいるのは厳しいかなと「常識」がよぎる。
でもステージで歌い踊り演奏してトークして、全身でパフォーマンスしている松田聖子と、その彼女に客席から全力でエールを送り続けるファンを見ていると、不可能ではないような気がしてくる。
19歳でデビューするまでには紆余曲折があった聖子だが、その後の快進撃はまさに無双。アイドルとしての頂点を極めるまではあっという間だった。
そしてそこから45年ものあいだ第一線で活躍し続け、3度の結婚と2度の離婚、出産も経験しながら、なんのてらいもなく記念アルバムタイトルに「永遠のアイドル、永遠の青春」と掲げる、それこそが、松田聖子。
なぜなら松田聖子はこれまで誰もなりえなかった「永遠のアイドル教」教祖であり、「永遠の青春教」女神なのだから。
取材・文/集英社オンライン編集部