長期保存水とは何か?
長期保存水についての疑問を、日本ミネラルウォーター協会に伺いました。
Q 長期保存水は、何か入っているのでしょうか?
A 「長期保存水」は、多くの場合、ペット容器を肉厚にするなど容器表面からの水の蒸散をできる限り防ぐなどの工夫をしています。殺菌条件などを変更している場合もあると思いますが、中身の水は通常製品と同じもので、化学物質(添加物)を入れることはありません。
Q 賞味期間の切れた水を飲むことができますか?
A その製品が賞味期間をどのような根拠で決めているかによって異なりますので、一概には言えません。殺菌・除菌をしている製品(国産の製品のほとんど)は、内容量が保証できる期間で賞味期間を決定しているものが多く、その場合は、賞味期間を過ぎても中身の水が変質していないので、賞味期限が切れたからと言って、すぐに飲めなくなるようなことはありません。
ただ、保存場所の臭いがついたり、中身の水の容器表面からの蒸散により容器がへこみ、キャップがゆるむ場合などがありますので、一概に、いつまで飲むことができるかなどを言うことはできません。
また、フランスの水など無殺菌無除菌の製品はこれに当てはまりませんので、注意が必要です。
Q 赤ちゃん用の水として販売されているものもありますが、普通のミネラルウォーターを使っても大丈夫ですか?
A 一般的に赤ちゃん用の水は、ミネラル分を多く含む「硬水」は不向きです。ただ、国産のミネラルウォーターは、硬度の低い「軟水」がほとんどなので、硬度の低い製品は、赤ちゃん用として調乳に使っていただいても問題ありません。
Q 長期保存の注意点を教えてください
A 保存する場所として、日光が直接当たる場所、ショウノウや油など臭いがする場所などは製品に影響を与えますのでふさわしくありません。できるだけ冷暗所で、臭いなどがしない場所で保存してください。
Q 水の備蓄場所は?
A 収納場所に困るという方もいるかもしれませんが、分散備蓄をオススメします。各部屋に少しずつ保管し、その部屋に閉じ込められても水分補給ができるようにしておきます。
Q 備蓄が無くなったら?
A 災害時、水が足りなくなったら給水所に取りに行くことになります。自治体で設置される給水施設の場所や、災害時に使える民家の井戸「災害用井戸」が近くにある場合もあるので、確認しましょう。
また、その際に水を入れる容器もあると安心です。できればリュックタイプの給水袋など、背負えるほうが運ぶ時に便利です。