自宅を最強の避難所にするために大切な2つ
自宅にとどまれる状況でしたら「在宅避難」がベストだと思っています。小さいお子さんのいる家庭では特にです。在宅避難するために、自宅を「最強の避難所」にできるよう準備しましょう。
そのためにできることは2つ。まずは自宅を安全な空間にしておくこと、そしてもう1つは、ライフラインが寸断されても生活できるようライフライン代替アイテムの備蓄をしておくことです。
命を守る家づくり
地震の場合は、余震でも、家具が倒れたり、物が落ちてケガをする恐れがあります。地震の揺れから命を守るだけでなく、その後の片づけの負担を減らし、さらには、在宅避難を可能にするためにも重要な対策です。
ライフライン代替アイテム
2つ目のライフライン代替アイテムについて考えてみましょう。ライフラインとは、電気・ガス・水道・通信など生活に欠かせないものです。大きな災害になるとライフラインは寸断されます。
阪神・淡路大震災以降に発生した地震災害で、復旧までの概ねの期間は停電が1週間程度。通信は2週間程度。ガスは1〜2カ月程度、上下水道は1カ月以上を要している、とあります(首都直下地震等の東京都の被害想定)。
これらの復旧するまでの期間、自宅で命をつなげるよう備えておく必要があります。
防災グッズの選び方
「防災グッズ、何を買ったらいいですか?」という質問を大変多くいただきます。これを買っておけば絶対大丈夫というものはありません。住んでいる地域や、ご家族の構成によっても、必要なものは変わってきます。
ですが、ライフラインが寸断されても命をつなげるように備えるものの優先順位があると思っています。その考え方をお伝えします。
そして、全ての方に共通して言えるのは、「フェーズフリー」普段使えるものが一番ということです。いざという時、使い慣れてないものは使えませんし、普段使わないと、倉庫や押入れの奥に入れ、どこにしまったのか分からなくなってしまいます。日常生活が防災対策につながっているのが理想的と考えています。