「知ったかぶり警官(ポリス)の巻」(ジャンプ・コミックス第176巻収録)

今回は、亀有公園前派出所に配属された新人警官・雑学(ざつ・まなぶ)巡査が初登場するお話をお届けする。

このキャラの、いささか「雑」なネーミングと性格設定は、本作が描かれた2011年に流行していたテレビのクイズ番組『今すぐ使える豆知識 クイズ雑学王』にインスパイアされたものだろう。

雑は、コンプレックスを抱えているがゆえ、ことあるごとに雑学を披露してマウントを取ろうとする、ややうっとうしい性格だ。だがこの雑、回を追うごとに意外な才能を披露し、準レギュラーキャラとしてのポジションを獲得していく。

たとえば「意外と器用な雑学の巻」(ジャンプ・コミックス第182巻収録)では、両さんを凌駕するほど手先が器用なことが発覚。

「何でもベスト本の巻」(ジャンプ・コミックス第188巻収録)では、膨大な漫画読書量を買われて漫画大賞の審査員に。

「京華暴走の巻」(ジャンプ・コミックス第198巻収録)では、美人女性警官にして実はヤクザの極妻である有栖川京華に、身の程知らずなモーションをかけてウンザリされるも、金融業者にヤクザが篭城した事件を京華とともに解決するという活躍も見せた。

もっとも、雑は雑学以外の分野において「自分がすごい」とはこれっぽっちも思っていないため、それらを誇ることも活かすこともない。ただただ、ちょっとウザめの天然キャラとして定着していった。

「プロゴルファー雑の巻」(ジャンプ・コミックス第194巻収録)より。初のゴルフコンペで秘められた才能が開花し、なんとアルバトロスを達成! するとたちまち増長して、署長や部長に上から目線でアドバイスをはじめる始末
「プロゴルファー雑の巻」(ジャンプ・コミックス第194巻収録)より。初のゴルフコンペで秘められた才能が開花し、なんとアルバトロスを達成! するとたちまち増長して、署長や部長に上から目線でアドバイスをはじめる始末

それでは次のページから、知ったかぶり&勘違いぶりが強烈なインパクトを放つ大型新人、雑学のデビュー話をお楽しみください!!