「絵崎教授の哲学の巻」(ジャンプ・コミックス第84巻収録)
今回は、世界的に有名な機械工学の権威にして、中川のケンブリッジ大学時代の恩師でもある絵崎コロ助教授の初登場回をお届けする。
絵崎は、イギリスの一流大学で教鞭を振るうだけあって、大のイギリスびいきで、何事にも強いこだわりを持つ男だ。
ところが、そのこだわりはその名の通りに「コロコロと」変わりがち。実は相当なミーハー気質だったりする。
本作の最後では、そんな呆れるほどの変節ぶりを披露して笑わせてくれるのだが、後のエピソードでは、アメリカのマサチューセッツ工科大に勤めるようになり、アメリカびいきになっている回も。
なお、絵崎が自動車ブランドのジャガーを「ジャグワー」と呼ぶのは、昭和の自動車評論家・徳大寺有恒氏の影響によるものだろう。その昔、車好きの中には同氏のマネをして「ジャグワー」呼びし、気取る車好きが多くいた。しかし英語の本来の発音に近いのは、強いてカタカナで書くならなら「ジャギュア」が近い……。
そんな、インテリなんだかただのチャラいオヤジなんだかよくわからない絵崎だが、機械工学の分野においては紛れもなく天才。1994年に描かれた「誕生!EZAKI Z1の巻」(ジャンプ・コミックス第88巻収録)では、警視庁に請われてAI搭載のスーパーパトカー「EZAKI Z1」を開発。
さらには「ジャンプ40年史の旅(前編)の巻」「ジャンプ40年史の旅(後編)の巻」(ジャンプ・コミックス第166巻収録)や「2046年 未来の旅の巻」(ジャンプ・コミックス第183巻収録)では、なんとタイムマシンまで製造している。
それでは次のページから、天才にして変人の大学教授・絵崎コロ助の初登場話をお楽しみください!!