「草(アマチュア)サッカーカップの巻」(ジャンプ・コミックス第138巻収録)

今回は、両さん率いるサッカーチームの快進撃を描いたお話をお届けする。

下町のオッサンが集った草サッカーチームだが、かなりの強豪チームで、猛烈な破壊力を持った殺人キックを放つマリアの加入もあって連戦連勝を挙げ、ついには……!?

両さんが率いるサッカーチームの名は、亀有マッカチンズ。ちなみにマッカチンとは、アメリカザリガニのこと。昭和の子どもたちにとってザリガニ釣りはポピュラーな遊びのひとつで、特に真っ赤なアメリカザリガニは人気が高かった。

「カーリング大バトル!!の巻」(ジャンプ・コミックス第152巻収録)では、即席カーリングチームのチーム名としても使われた。

なお、両さんは亀有マッカチンズ以外にも、さまざまなアマチュアチームを率いている。それらのいくつかを挙げてみよう。

ワイルドポリスマンズ
葛飾署の署員たちで構成された草野球の強豪チーム。女子ソフトボール部、通天閣署野球部など、実にさまざまなチームと対戦。「仁義なき草野球の巻」(ジャンプ・コミックス第145巻収録)では、アメリカの警察組織からの要請で、アルカトラズ刑務所内で日本のヤクザと試合をした。また両さんは、亀有商店街チームの助っ人選手としても活躍している。

「怪童・両津奮戦す!!の巻」(ジャンプ・コミックス第78巻収録)より。マリアは女性警察官の一員として、両さんチームと対戦。投げればデッドボールで相手を骨折させ、打てばピッチャーをノックダウン! 本作同様に、両さんをも凌駕する驚異的身体能力を披露する。
「怪童・両津奮戦す!!の巻」(ジャンプ・コミックス第78巻収録)より。マリアは女性警察官の一員として、両さんチームと対戦。投げればデッドボールで相手を骨折させ、打てばピッチャーをノックダウン! 本作同様に、両さんをも凌駕する驚異的身体能力を披露する。

葛飾署ラグビー部
両さんは正規のメンバーではないが、そのパワーを買われて助っ人として参加することがある。「友情プレイの巻」(ジャンプ・コミックス第27巻収録)では暴走族メンバーを集めたチームを率いて、署のチームを打ち負かしたことも。

亀有レディース
両さんは、「たたかう女!?の巻」(ジャンプ・コミックス第33巻収録)などで、女性アイスホッケーチームのコーチを務めた。女装して「両津花子」を名乗り、自らも出場。のちに男性の知り合いを集めて、「フィールド エア ホッケー!!の巻」(ジャンプ・コミックス第100巻収録)で署の女子アイスホッケー部と対決したことも。

葛飾署男子プラモ部
文化系サークルだが、好敵手である警視庁女子プラモ部とはプラモに限らず、サバイバルゲームなどさまざまなジャンルで熱戦を繰り広げた。

ギャリソン・ゴリラ
サバイバルゲームのチーム。プロの傭兵だったボルボ西郷、柔道の達人の左近寺竜之介らも参加している、かなりの武闘派。本作同様に、ジョディーが参加している米軍海兵隊チーム……つまり“本職”たちと激闘を繰り広げたことも。

いずれもワイルドさが売りの両さんらしい、豪快な試合運びを楽しませてくれるエピソードばかりだ。ぜひ一読をおすすめする。

それでは次のページから、両さんたちが繰り広げるエクストリームサッカーをお楽しみください!!