「これまで白井の家を訪ねたり電話で接触したりしてきた」
だが家族は、警察だけでなく白井容疑者やその家族からも彩咲陽さんのことを聞き出そうと試みている。
「彩咲陽ちゃんの父やきょうだいは白井の家を訪ねたり電話で接触したりしています。でも白井の母親がすごい剣幕で怒鳴って警察を呼んだり、白井が逃げ続けたりしたんです。
だから警察に『あなたたちにとったら何百件も扱う事件のうちの1件かもしれないけど、私たちには彩咲陽の生死がかかっているんです。仕事かもしれないけれど、親の気持ちになって捜してください』と言い続けたんです。でもこんなことになった」(Aさん)
家族を支援し、抗議にも同行した元兵庫県警刑事の飛松五男氏は「副署長や担当警察官が姿を見せず、対応した署員が『わかりません』と言い続けたので(家族らの)声が大きくなったのは確かです。でも暴力的なことは起きていません」と話す。
5月3日の家族の抗議の直前に神奈川県警本部が、彩咲陽さんが行方不明になった後に白井容疑者に任意で7回聴取を行なっていたとし、「必要な措置を講じてきた」と説明していた。
これに対し抗議の途中に署の外で記者団の取材を受けた彩咲陽さんの父は、「嘘だらけなんで。ほんとどうしようもない。うちの娘はここで殺されたのと一緒だから」と憤りを爆発させている。