レンタサイクルでの事故も急増中、近隣住民は…

最近はレンタカーだけでなく、観光客がレンタサイクルに乗車中、急に飛び出してきて車と衝突事故を起こすことも多いとのことだ。 

別の近隣住民(50代・男性)もレンタサイクルを利用する外国人観光客についてこう話す。

写真はイメージです(PhotoACより)
写真はイメージです(PhotoACより)

「最近、自転車に乗る外国人をたくさん見かけます。一時停止のところを停まらずに飛び出してきたり、交差点を斜めに突っ切ったりする自転車も多くて困りますよ。日本の交通ルールを理解せず、車と同じ感覚で自転車に乗る人も多いように感じます」(近隣住民)

そこで、山梨県富士河口湖町のレンタサイクルショップにも取材を行なった。店員(30代・女性)はこう話す。

「お客さんのほとんどが外国人観光客なので、『自転車は左側通行で車道を走ってください』『二人乗りはしないでください』など、必ず日本の交通ルールを説明してから貸し出ししています」(レンタサイクルショップ店員)

しかし、外国人による事故が激増しているのはなぜだろうか? 前出の店員にその理由を聞いてみた。

「お客さんからはよく『日本は道幅が狭くて自転車で車道を走行しづらい。サイクリングロードはないのか?』と聞かれます。しかし、富士山周辺はサイクリングロードがないところも多く、車にぶつかりそうになるところも多いみたいです」(レンタサイクルショップ店員)

富士山周辺は海外に比べて道幅が狭いことや、日本と海外の交通ルールの違いによる事故が多いとのことだ。

「コンビニ富士山」前で、車道に足を出して撮影する中国人観光客も(「小紅書(RedNote)」より)
「コンビニ富士山」前で、車道に足を出して撮影する中国人観光客も(「小紅書(RedNote)」より)

こうした声を受け、自治体ではどのような対策が行なわれているのだろうか? 富士河口湖町役場・防災担当者は現在行なっている取り組みについてこう話した。

「山梨県警と協力して地元のレンタカー店舗にチラシを配布したり、町内のレンタサイクル店を対象に交通ルールについての講習会を実施したりするなどの取り組みをしています」(富士河口湖町役場 防災担当者) 

山梨県警察のポスト(Xより)
山梨県警察のポスト(Xより)

配付されているチラシには日本の交通ルールが外国語で書かれており、記載されているQRコードをスマートフォンで読み取ると、「交通事故発生マップ」で外国人ドライバーによる交通事故の場所を確認することもできる。 

山梨県警交通企画課が作成した「交通事故発生マップ」
山梨県警交通企画課が作成した「交通事故発生マップ」
すべての画像を見る

交通量が多くなるゴールデンウイーク。くれぐれも交通ルールは守り、安全運転を心がけてもらいたい。 

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班